ステージ3 病後期

その後は次第に声にも変化が現れ、前肢へと麻痺が広がる。 前肢にもナックリングが認められるが、まだ歩行可能。
この時期までに多くの場合に自力での排泄も困難になる。
遅くともこの時期には下半身の筋肉がひどい萎縮を起こす。

必要なケア(ステージ3)

床ずれ
下半身が動かなくなってくるこの時期、気を付けなくてはいけない事の一つに、腰骨辺りの床擦れが挙げられる。
床擦れは予防する事が一番のポイントになる。
「床擦れ」の参照(詳細)頁あり。

寝返りの補助
右下・左下といった左右の体位交換だけではなく、伏臥姿勢も重要となる。
食事時および食後に伏臥姿勢をする事で、誤嚥性肺炎の予防に繋がる。
参照動画あり。

圧迫排尿
自力排尿が難しくなり、限界まで我慢して膀胱に長時間尿を溜めてしまったり、自力排尿しても出し切れずに残尿するため、膀胱炎のリスクが高まる。
排尿補助として、立位または寝かせた状態での圧迫排尿が必要となる。
詳細ページあり。

摘便
排便に関しては、比較的最後まで自力で出来るが、自分の意思と関係なく排便してしまう事が多くなる。
体位交換や目を離す時などは、前もって摘便することによって、ベッドや身体を汚さずに済む。
常に目が行き届く場合は、必要に応じて摘便を行う。
詳細ページあり。

血液ガス分析・酸素濃縮器
徐々に呼吸筋が麻痺し、腹式呼吸になってくるが、一見する限りでは、この段階で犬の苦しさは分かりにくいので、できれば「血液ガス分析」を行うのがのぞましい。
血液ガス分析の数値の変化を参考にして、「酸素濃縮器」等の導入を検討する。
腹式呼吸になってくると、自力での体温調整も難しくなるため、体温管理も重要となる。
「血液ガス分析と酸素濃縮器」の詳細(参照)頁あり。

温度管理・体温調節
自力で動けなくなってくるに従い、寒さにも暑さにも非常に弱くなり、自力での体温調節が難しくなってくる。特に暑さには注意が必要。
寝ている犬と敷物の間に手を入れれば分かるが移動が出来ない為、熱を逃がす事が出来なくなる。室温管理は当然のことながら、犬の寝床の下や周囲に温度調整のための工夫が必要になってくる。

必要な介護用品(ステージ3)

床ずれ関係

その他

ブログ

ステージ1~4
介護便利グッズ 
・靴・後ろ肢ハーネス・胴着・車イス・差し込み便器・介護マット・サイクルキャリアー(車イスを車の外に設置)を紹介。 

ステージ2
介護便利アイテムその2『ワンツーベルト』 
・車イスで歩きながらウンチを落としてしまうのを防ぐ為の便利アイテム 。

ステージ1~4
介護便利グッズ 
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ステージ2
介護便利アイテムその2『ワンツーベルト』 
・車イスで歩きながらウンチを落としてしまうのを防ぐ為の便利アイテム 。

ステージ2~3
ムートン、立位補助具等
・擦れによる極初期の床擦れ対策

ステージ3~4
アスターの寝床環境について 
※寝床の熱篭り対策・床擦れ予防・その他

ステージ4
ハンスの経過
・室内の立位姿勢補助具 (2年5ヶ月)

以下ステージ3~4(床ずれ関係)

動画

ステージ1~2
4輪車椅子の練習風景(発症1年の頃)
注)肘関節形成不全の子なので最初から4輪です

主にステージ3~4

以下ステージ4